どれくらい前になるだろうか

車中

あるものを見つけ、目が釘付けになった事があった。

え!この絵!?

まさか!どうして?

懐かしかった。

麻の葉の着物を着た少女

よく見ればある予備校の車内吊り広告!

この女の子

!!??

私の頭の片隅にずーと残っていた着物姿の女の子だ。

昔、その子はいろいろな着物を着ていた。

時にはお嫁さん姿、時には舞妓さん。

時には前垂れをかけたり、ねんねこ半てんを着ていたり

姉さん人形と遊んでいたり、

この子がうらやましかった。

あんな着物を着てみたかった。

「きいち」のぬりえの女の子

あまたある「ぬりえ」の中で

蔦谷 喜一さんが描いていた「きいち」のぬりえ

この絵が大好きだった。

 

ぬりえは昭和20年代から
40年代にかけて流行したそうで

まさに私の子供時代とぴったり一致!

覚えてますとも、「きいちのぬりえ」

他にもたくさんのぬりえは
出回っていたけれど

私は何と言っても「きいち」が好きだった。

私だけでなく、みんなきいちさんのぬりえが
好きだった

だって、他のぬりえはいくらでもあるのに

「きいち」のぬりえはいつも売り切れで

なかなか買えなかったもの。

あちこちの駄菓子屋やおもちゃ屋を
さがしまわったけど
めったに手に入らなかった。

近所の友達とぬりえを持ち寄っては
ちゃぶ台の上で塗って遊んだ。

「きいち」のぬりえを持っている子、
とてもうらやましかったのを今でも
覚えている。

その後
ご多分にもれず、「ジュニアそれいゆ」に
興味が移ってしまったり
もう子供じゃないわ!的感覚で
いつの間にかぬりえから遠ざかって・・・

世間的にも
カラーテレビ時代に突入。
ブラウンカンのヒーローが
そのまま子供達の人気者に。

それでもいつも頭のどこかで

あのぬりえをもう一度見たい

と思っていた。

 

その「きいち」の絵に
今出会えるなんて!

しかも

あんなに欲しかったものが、
50年以上たった今手に入るとは!

買ったぬりえを時々塗ってみる(真中お嫁さん)

この年になってのぬり絵、楽しい。

私が子供の頃は

24色の色鉛筆なんてとんでもない贅沢品。せいぜい6色。

多分クレヨンと交ぜて塗っていたと思う。

クレパスが出てきてからは柔らかい感じは出せても

細部が塗りにくかった

今は絵を塗る道具も豊富。

↑小学館「きいちのぬりえ」「きいちのぬりえBook2」。

「わたしのきいち」には復刻版のようなぬりえと

きせかえが付録についている。

 

 

 

 

←昭和53年に草思社から出版された

「メリーちゃん花子さん きいちのぬりえ」懐かしいきいちさんの絵がたくさん載っている。

この着物にベールというのもきいちの魅力

「きいち」ぬりえに描かれているファッションは

少女のあこがれ

女の子は着物が好きだったし

童話に出てくるお姫様のようなフリルいっぱいのドレスも好き

おままごとも、雛祭りも

それに何といってもお嫁さん

大きくなったら何になるの?と訊かれたら

お嫁さん!って

考えてみると、

今私が着ている着物の原点って

ここにあるの?

 

 

 

 

 

絶対に着られない小さい寸法の着物

←完璧な対丈。

だけど着物ってなんとか着られるものね

こんな井桁もあるけど
やっぱり極小サイズ↓

しかも洗ったら

縮んだ。。。

すごく

縮んだ。

ショック。

キューピーさんや
文化人形も多々登場

 

麻の葉

これも「きいち」の女の子が
よく着ていた

私も麻の葉が好き

だからこんな羽織→

買ってしまう

 もち着るつもりよ。

 

金魚や朝顔も必ず登場

私の夏帯↓→

 

 

昭和30年代後半、ぬりえブームが去ると共に

「きいち」の名前も何時とはなしに忘れ去られていった。

時は移っても

「きいちのぬりえ」にちゃんと目をつけてくれる人がいた。

懐古趣味的な感覚からではなく

デザイナーの琴線に触れたそうな。

この方の尽力で昭和50年半ころに再び「きいちブーム」が到来。

現代の若者にもうけたらしい。

以後、

きいちの作品は多くの広告に使われるようになり

いろいろなポスターなどで見かけるようになったのね。

どのポスターもみんないいけど

早稲田塾のキャラクターになっている少女と

カルピスの広告になっている絵が好き。

 

でも

知らなかった

資生堂ザ・ギンザホールでぬりえ展があったなんて。

昭和53年かぁ・・・

そのころ、我人生動乱の真っ最中だったものなぁ〜〜〜

知っていたとしても、とても出かけられなかった。

考えてみれば、

好き勝手に出歩けるようになったのは、ここ5,6年。

こんな気ままな生活がづっと続くとは思われないから

今のうちに行っておこう

ぬりえ美術館へ